ヒートガンというツールは、非常に使い道が多くて便利な、イカしたヤツです。
ものすごく簡単に表現すると、温度がとっても高いドライヤーみたいな物です。
そして、最高温度までに何段階かの温度調整が出来るようになっています。
DIYではどのような場面で使っていくのか、いくつか具体例を紹介します。
・レジン工作の気泡抜き
最近では、レジン工作に必要な物が100均ショップで揃うようになりました。
誰でも気軽に成形工作が出来るようになったわけですが、その時の難関の1つに気泡対策があります。
上手に気泡を抜いて作れる方も沢山いらっしゃいますが、技術と時間が必要ですよね。
レジン工作の場合は『高温低風量』という設定にすることで、レジンを流してしまうことなく温度を上げて、気泡が自然と上がって来るような状態にすることが出来ます。
これによって、気泡を抜くためにトントン叩いたりつまようじで追い出したり、といった煩わしい作業から解放されます。
・はんだ付け後の収縮チューブによる絶縁処理
電子工作の場面でも、ヒートガンが活躍してくれます。
電子工作では避けられない、はんだ付けという作業ですが、はんだ付けした部分は周囲を絶縁体で覆っておかなければ、ショートや漏電、感電などを誘発してしまいます。
ほとんどの場合、収縮チューブというゴムチューブのようなものを被せ、そのチューブに熱を加えてキュッと密着させるんですが、この熱収縮に必要な温度が、ドライヤーでは出せません。
ライターなどであぶるやり方もありますが、あまり火を使いたくない細かい所での絶縁も多々あります。
そんな時は、ヒートガンで熱を加えれば、簡単にチューブを収縮させることが出来ます。
・曲面にシールを貼る・貼ってあるシールをはがす
シールやステッカーを貼る時、貼る面が曲面になっていると、しわや気泡が入りやすく、きれいに貼るのが難しかったりします。
そんな時、ヒートガンで温めながらゆっくり貼ると、熱で柔らかくなったシールが曲面にフィットしやすくなります。
また、シールをはがす時にヒートガンを当ててやると、硬化したのりが再び軟化し、はがしやすくなります。
・ねじロック剤の軟化
シールをはがす時と起きている現象は同じですが、ねじロック剤の塗布してあるねじを外したい時にも、ヒートガンが使われます。
ねじロック剤のほとんどは熱を加えれば軟化するため、充分に温めてからねじを回せば、きれいに外せます。
ねじロック剤をそのままで回そうとすると、ねじ山を潰してしまったりする原因となるので、この作業にはほぼ必須のツールと言って良いでしょう。
ただし、自分で締めたねじならともかく、既製品のねじにねじロック剤が塗布してあるという事は、そのねじを外すことを非推奨としているのと同意です。
もしそこに踏み入るのであれば、何が起きても自己責任であることはご理解頂かなければなりません。
では、具体的におすすめのヒートガンをいくつか紹介します。
ヒートガン elesories HG1012 ホットガン ヒートエアガン 2段階風速 無段階調温可能 50~650度 多用途ホットガン ノズル5本付き 三角スクレーパー1本付き PSE認証 二重絶縁 (本体+付属品)
取り敢えずヒートガンがどんなものか試してみたい、使ってみたいといった方におすすめなのがこちらです。
ヒートガンでやりたいことは全てまかなえる温度能力を持っています。
ただ必要最低限の能力なので、上級者の方には冷却能力など物足りない部分があるかもしれません。
白光(HAKKO) ヒーティングガン 工業用ドライヤー 温度・風量可変タイプ(無段階コントロール) FV310-81
ヒートガンは今後使っていく物だなと思われた方は、かなり高い確率で緑色の本体を持つあのメーカーの物を持たれるかと思います。
少し違った物を持ちたい方へ、白光のヒートガンはいかがでしょうか。
白光で最も有名なのははんだごてですが、そこで培われた温度管理システムは確かな信頼性があります。
熱が入るまで早く、温度のブレが非常に少ない優秀なヒートガンです。
コメント