リューターを手に入れたら先端工具にこだわろう【切る、穴あけ、磨く、けずる】

DIYというものは、完成する物もさることながら、作っていく過程も楽しい事です。
リューターは、その過程の楽しみを強く感じられるツールの1つではないでしょうか。自分に必要な形に切り出されていく、加工されていく様子は、大人になった今でもワクワクしています。もうすぐ自分の思っていた物が見えて来るぞ! と無邪気になり…時には失敗してしまって、あー…というのもご愛敬w
そのワクワクを演出できる大きな理由の1つは、リューターに出来る事が多いからです。それを実現しているのは、豊富にそろっている交換可能な先端工具です。
先端工具は、加工対象と直接触れ合う部分なので、実はリューター本体より質が問われます。本体とセットで沢山付いてきた先端工具には、いつの日か必ず不満が出始める事と思います。今回はその先端工具をご紹介してみます。
本来なら、各分野で1記事かけないと説明しきれない部分もありますので、それぞれ別記事も現在制作中です。

1.その前に
結論から先に言ってしまうと、分からない、迷ってしまうなら、少々お金がかかってもプロクソンを買っておけば間違いない、に収束してしまいます。対コストで考えた時、プロクソン以上に信頼できる先端工具は、そんなに多くはありません。黒追は、今のところ見つける事ができていません。むしろ、天の邪鬼としても有名な黒追なので、こいつはあまり知られてないけど良い物だぜ、といった情報をご存知の方は、こっそり教えてくださいw
加えて、先端工具その物の前に、それを保持するパーツがあります。コレットチャックと呼ばれるパーツですが、慣れないうちはコイツが意外と曲者として立ちはだかるシーンが多いです。簡単に言えば、先端工具の軸を掴んでくれる部分なんですが、対応出来る軸の太さが決まっているため、この対応範囲を外れた軸の工具は使えない、という事になります。
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先端工具がたくさんセットになっているリューターでも、交換コレットチャックが豊富に入っている物はあまり見かけません。本体をアップグレードしてからも使う物ですので、これくらいのセットを持ってしまっておく方が、快適なリューターライフを送れるかと思います。そんなに場所を取る物でも無いので、セットケースのどこかに入る…事もあります。

2.けずる
リューターの一番得意な分野かもしれません。同時にリューターの能力が最も問われる加工でもあります。
相手の素材が何か、加工範囲の大小など、この分野に使われる先端工具は恐ろしく多種多様なので、これがあれば何でも! といった物は無い、と言うしかないのが本音です。そんな中でも、使う機会が比較的多くなりそうなのは、ガラス加工などにも使われるダイヤモンドビットではないでしょうか。
豊富な大きさ、形状が1セットになっている、リーズナブルなビットセットが沢山目に付くかと思いますが、意外と使うビットは偏ってきたりするので、最初は本体セットのビットを色々試してみて、このビットよく使うなぁ…と思ったら、そこに予算を投じるのが良いかと思います。
使い手のクセによっても、扱いやすいビットは変わってきますので、主力ビットだけでもアップグレードすると、何かに付けてリューターを引っ張り出してきたくなりますよw

3.みがく
考え方によっては、けずりの一種かもしれませんが、少しニュアンスが違っているので別カテゴリーにしました。
例によって多種多様な選択肢がありますが、代表的なのはバフではないでしょうか。バフにもウールからウレタンから、材質の違いなど挙げ始めるとキリがないですが…。1つ、傾向として共通しているのが、バフに関しては他の先端工具と比べて極端に寿命の短い物になりますので、使っていて目に見えるレベルで劣化していく事もしばしばです。
これはバフという物の性質上、ある程度は仕方ない事なので、こまめに新しい物と交換する事が大切です。あまりにも劣化した状態で頑張り過ぎると、綺麗に磨くはずが逆に傷をつける原因にもなりかねません。
綺麗に作りたい時こそ、思い切って新品交換する勇気を出してくださいね。

4.穴を開ける
穴あけを本職としている工具はドリルですが、一定より小さい穴を開ける場合、取り回しの良いリューターの方が得意な場面もあります。
ドリルよりもリューターを選択して穴を開けるのであれば、恐らく相当細いドリルビットが必要な場面でしょう。この時、上記していたコレットチャックは相当細い径に対応したものが必要となる可能性が高いので、その点はご注意ください。
そして、慣れていない時に見落としがちなのが、あける穴が細ければ細いほど、ドリルビット自体が折れやすいと言う事です。ドリルで穴を開けると言われると、初めて加工する時などは特に、穴を開ける方向に押し込んでいくようなイメージを持たれると思います。
ミリを下回るような小さい穴をあけようとすると、ドリル刃その物も当然細くしなければならず、押し込むように力をかけると、簡単に折れてしまいます。加工が進まないだけではなく、折れた刃は非常に小さく軽いため、かなりの勢いで飛び怪我につながる危険があります。
ドリルビットが穴をあけられるのは、先端の刃が対象物を削り取って進むからであり、刃の能力が正常に働いていれば、対象には触れる程度の力がかかっていれば充分です。
他の先端工具も同様ではありますが、リューターを使う加工に限って言えば、穴あけは最も事故率の高い加工と考えています。ドリルビットは特に予算を割いて、信頼できる物を使ってください。

5.切る
リューターはコンパクトさがウリであるため、大掛かりな物は難しいですが、切断加工もある程度こなしてくれます。
対象の素材によって適切な物はありますが、ダイヤモンドカッターがあれば取り敢えず切れないと言うことにはならないかと思います。形状の都合上、深く切り進んでいく事は得意ではありませんが、要はコンパクトな丸鋸だと思ってもらえれば理解しやすいので、刃が届く厚みの物であれば、長く切り進めていく事も可能です。
大掛かりな切断は他の工具を頼った方が良いかもしれませんが、例えばまだ大きく残っているバリの処理など、けずる対応では時間がかかるような場面では強い味方になってくれます。

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